安住録

未来を照らすための過去

悪夢ちゃん

 高校生まで私は10階建の団地にすんでいたのだけど、ひとに追われるなどの悪夢をみるときは大抵この団地が舞台になる。この類の夢をみるときはたいてい金縛りになる。

 あまり克明には覚えていないのだけど、なにかに追われている。その時々で追っ手は変わるのだけど、なんだか得体の知れないアヤカシみたいなものに追われていることが多い。今回もそうだった。ずっと追われていて、走って走って、団地にたどりつく。もう安心だ、と思ってエレベーターに飛び乗るのだが、2〜10階までの9通りが選べるというのに、エレベーターで着いた先には追っ手が待ち構えている。なんでだよ。階段のぼるの早すぎだろ。どうにかこうにか逃げようとするけれど……というところで目が覚めた。

 いつもはもっと首を絞められたりのしかかられたりするくらいまでいって金縛りにあうのだが、今回はわりと早い段階で目が覚めた。「悪夢をみた」という感覚はしっかりあったけど、身体全体にずっしりとなにかが乗っかっているようなあの感じはなかった。そういえば悪夢をみる頻度もかなり減った。このまま悪夢が入り込まない快眠を維持していきたいなあ。