安住録

未来を照らすための過去

悪夢ちゃん

 高校生まで私は10階建の団地にすんでいたのだけど、ひとに追われるなどの悪夢をみるときは大抵この団地が舞台になる。この類の夢をみるときはたいてい金縛りになる。

 あまり克明には覚えていないのだけど、なにかに追われている。その時々で追っ手は変わるのだけど、なんだか得体の知れないアヤカシみたいなものに追われていることが多い。今回もそうだった。ずっと追われていて、走って走って、団地にたどりつく。もう安心だ、と思ってエレベーターに飛び乗るのだが、2〜10階までの9通りが選べるというのに、エレベーターで着いた先には追っ手が待ち構えている。なんでだよ。階段のぼるの早すぎだろ。どうにかこうにか逃げようとするけれど……というところで目が覚めた。

 いつもはもっと首を絞められたりのしかかられたりするくらいまでいって金縛りにあうのだが、今回はわりと早い段階で目が覚めた。「悪夢をみた」という感覚はしっかりあったけど、身体全体にずっしりとなにかが乗っかっているようなあの感じはなかった。そういえば悪夢をみる頻度もかなり減った。このまま悪夢が入り込まない快眠を維持していきたいなあ。

伝えたいこと

f:id:azum1:20170304180250j:image

 

 仲違いをした子のインスタをうっかり見たら、いつか一緒に遊んだときの写真に「まだ好きってこと 伝わるといいな」という言葉が添えられていて。

 「伝わるといいな」なんだなあ。「伝えるんだ」という気持ちはないんだろうなあ。

 

 伝えようとしなければ相手に伝わることなんてないんだよ。

青春を共にした『戦いは終わらない』/阿部真央らいぶNo.7

自分では自分を認めてやれない僕を 君の声で救い出して*1

 

 阿部真央さんの全国ツアー「阿部真央らいぶNo.7」大分公演に行ってきました。

 

 あべまを聴き始めたのは中学3年。邦ロックに詳しい友人から教えてもらったのがきっかけでした。『ポっぷ』が出るか出ないかの頃だったと思います。

 そこそこファッションメンヘラを拗らせていた時期ということもあり、即座に阿部真央の世界に魅了されました。『貴方の恋人になりたいのです』や『未だ』が好きでした。

 

 それから暫く茶の間を続けていましたが、上京した年に高校の友人*2に誘われてあべま初の武道館ライブへ。No.6の東京公演に続き、今回で3回目の阿部真央らいぶでした。

 私はPerfumeのライブでもあまり泣くことがない*3のですが、あべまは一曲一曲への思い入れが強すぎるので何度も泣いてしまいます。

 

 特に思い入れが強いのが2012年にリリースされた『戦いは終わらない』というアルバムに収録されている曲たちです。

 2012年というのは、私が高3の年。高校3年生というのは、多くの人にとってそうでしょうが、「戦い」の年です。私にとってもそうでした。当時の成績ではいささか無理のある大学を第一志望に掲げ、すでに依存していたTwitterセンター試験・二次試験直前の1週間以外は毎日利用していた人間がなにを寝ぼけたことを、と言われそうですが(笑)、自分なりに戦っていた年でした。

 そんななかで発売されたあべまのこのアルバムには、本当に支えられていたなあと思います。表題曲や『世界はまだ君を知らない』はやる気をだしたいときにはもってこいだったし、冒頭に掲げた『君を想った唄』や『嫌われてないかな』は恋愛にうつつを抜かしていた夏と秋の記憶を蘇らせます。『for you』、『How are you?』といったポップな曲も気分転換にヘビロテしていました。

 

 今回のツアーはNo.6からおよそ2年ぶりということもあり涙が出るわ出るわ。

 前半で『Babe』収録曲をほぼ歌いきり、後半で畳み掛けるように既存曲を歌います。前半の重たい曲ラッシュで「しんどい」となり、後半の思い入れたっぷり曲ラッシュで「しんどい(号泣)」となり。特に『Believe in yourself』『君を想った唄』『ロンリー』の流れは殺す気なのか!?と。友人とふたりして号泣しながら飛び跳ねてました。

 

 首都圏でも公演があるツアーで、わざわざ大分にまで行く必要はなかったのかもしれません。でも、無二の親友とともに旅をしたからこそ、見られた景色かもしれない。行ってよかったです。

 

 阿部真央は、たぶん、好みがわかれる歌を歌うひとです。これを読んでいるあなたが気にいるかはわかりませんが、いちど、『戦いは終わらない』のアルバムを聴いてみてください。

 以上です。あでゅー!

*1: 君を想った唄 阿部真央 歌詞情報 - 歌ネットモバイル

*2:あべまのライブはいつも彼女と行きます。

*3:一番好きな『Puppy love』を7回目のライブでやっと聴けたときぐらい