安住録

未来を照らすための過去

フリーペーパー

 フリーペーパーが好きだ。フリーペーパーというかネットプリントというか。たのしい。誰かがどこかでつくったものが、わたしの目の前にある機械からガガガッと吐き出されるのって、すごい。わたしの実家にはファックスがなかったからかもしれないけど、とても新鮮でわくわくする瞬間だ。

 街を歩いていてみつけた雑貨屋さんの入り口とかに、近隣店舗のショップカードが並んでるのも好き。結構持って帰ってしまう(使わない)。

 

 わたしがフリーペーパーをつくるとしたら、どんなものになるだろうか、という妄想がはじまった。やっぱり写真だろうか。映画のはなしをするのも良いなあ。絵が描けたら幅が広がるなあ。八王子とか地元の紹介とかもいいなあ。ああ、楽しそうだなあ。一回やってみようかな。でもだれも印刷してくれなかったらかなしいよね。ていうか完全にひとの真似っこだしなあ。ううーん。

 わたしはこう見えて自信がないので、良い反応がなかったらどうしよう、とか、そういうことをかなり考えてしまうのだ。

 

 でもやっぱりやってみたいなあ。

梅酒

 梅酒が好きだ。

 

 私はお酒が飲めない。正確には、お酒"おいしく"飲めない。一般に「お酒」と言ってイメージされる「ビール」「日本酒」「焼酎」「ワイン」、このどれもが"おいしく"飲めない。カクテルも、モノとバランスによる。美味しく飲めないなら、ジンジャーエールを飲んでいたほうがずっといい。

 そんな一緒に飲むにはメンドくさい私だが、梅酒はだいたい美味しく頂けるからありがたい。梅酒が好きだ。

 梅酒のなかでも、「鍛高譚の梅酒」は最高に好きだ。しそ焼酎ベースでつくられた、しそジュースみたいな赤色に、とくとくとソーダを注いでしゅわしゅわさせて飲むのが好きだ。あのさっぱりとした味わいは、これからの季節にぴったりだから、飲酒の頻度が上がってしまうかもしれない。でも美味しいから仕方がないのだ。もっと知名度が上がって、いろんな居酒屋で飲めるようになってほしい。

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 他にぱっと浮かぶのは「うぐいすとまり 鶯とろ」とか「鶴梅 完熟梅酒」あたりだろうか。前者はその名の通り、とろっとなめらかな舌触りで、こっちまでとろけてしまう。ロックがよいでしょう。後者はさっぱりソーダ割りでいただきたくなる、完熟なのに爽やかな味わい。(だった気がする)

 

 でも、梅酒って、カロリーやばいんだよね。

4月の映画キロク

 今月もわりと観れたほうかしら。なにはともあれ、『午前十時の映画祭』のおかげで充実した映画ライフを送れております。

 

映画館

 

 『夜は短し』 は、敬愛なる星野源様が声の出演をなさっているのでふらっと公開初日に観てきたのですが、これがもうびっくりするくらいよかった。私はすでにアニメーション化されている森見登美彦作品『四畳半神話体系』や『有頂天家族』は観てきておらず、原作も全く手にしたことがありませんでした。いやあ。すごく面白かったです。なんだあれは。アニメーションがとにかくかわいいかわいい。かわいすぎておそろしい。リズミカルに移ろっていく画面がここちよい。星野さんの声も、最初はおや?と思ってしまったのですが次第に慣れていきました。我らがはなざーさんは相変わらずはなざーさんだった。ロバートの秋山さんもとってもよかったですね。語彙がほしい。
 「午前十時の映画祭」で観た『アメリ』が想像以上に素敵な作品でほくほくしました。印象的なプロローグですこし身構えてしまったけど、同形式のエピローグではすっかり気持ちのいい語りに感じられます。こだわり抜かれた色の表現もアメリのチャーミングさと不思議さを引き立たせていて、音楽もストーリー展開に寄り添っていて、いろんな要素がよく混じりあって支えあっている作品だなあと。観ていてとてもワクワクする映画ですね。なるほどクレーム・ブリュレが食べたくなる。

 

DVDなど

 

 『その男』は、授業で冒頭部分を分析したところ、かーなーり、気に入ってしまったのでレンタルしてきました。私は「血」が苦手なので、暴力表現の多い映画はこれまでかなり避けてきたのですが、これはとても気に入りました。まず始まりかたがすごくて! 始まりのカットも終わりのカットもすごい。これが初監督作品だというのはとても信じられないほど秀逸なカットで始まり、終わります。意味がわからない。あのカットを見て、「えっこれで?」と思ったらたぶんそのひとの負けなんだと思います。たけしのシニカルな笑みが浮かびます。この作品は北野武監督、ビートたけし主演なのですが、当時ビートたけしはまだ事故に遭っていないんですよね。あんなスマートなたけしさん初めて見た。でも、なんとなく非対称を感じる歩き方で、それはもともとたけしさんの歩き方なのかもしれないし、左右対称に歩けるひとなんていないのかもしれないけど、それでもなんとなく違和を感じてしまう「歩くたけし」の姿がとても印象的でした。音楽もいいなあ~。すべてがすべてたけしのアイデアではないのかもしれないけど、それでも本当に秀逸な作品だとおもいます。授業で分析したからこう、ではなく、第一印象で「なにこれ・・・すき・・・」となりました。
 ウェス・アンダーソンはふらっと観に行った『グランド・ブダペスト・ホテル』がとーーーっても面白くて、画づくりもきれいで落ちたのですが、なかなか過去の作品に手を出せていませんでした。で、ようやく観れたのが『ダージリン急行』です。あーーーおもしろかった。三兄弟がかわいすぎてかわいすぎて、そして相変わらず映像がきれいすぎてたまりません。たまらん。

 

観れてないもの

 

5月公開で観たいもの

 朝は良い。良いと知っていながら、すっきり目覚めることのできない日々が続いているけど、それでも「朝は良い」という事実は変わらない。

 どんなに遅くまで寝ていたとしても、夜になるとたいてい0時ちかくには眠くなる。朝のうちにからだを起こして行動し始めると、だから、1日がとっても長くなる。朝はやく起きると、昼寝してしまうこともあるけれど。それでもやっぱり、充実感はすこしちがっているような気がする。

 

 朝、眠いからだに鞭を打ってカーテンを開ける。レースカーテンごしにさす陽の光に目を細めながら、もう一度ベッドに寝転がってかるく10分ほどうだうだするのが好きだ。否、10分はサバを読みすぎかもしれない。時間が差し迫ってないかぎり、30分は優に超えている。

 

 朝は静かだ。3限の時間にいくとひしめき合っている大学図書館の自習スペースも、午前中にいくとまばらにしか使われていない。方々からいろんなオトが聞こえてきてつらくなる*1心療内科の待ち合いも、朝一番の診察のときは職員どうしの「おはよう」の声だけが聞こえてくる。

 静かであることは、こころを穏やかにさせる。特に朝の陽気のなかの静けさは、からだにもこころにも良い効果があるんだろうな、と思わざるを得ないような、神聖さめいたものを感じる。

 

 こんなふうに穏やかに過ごせる朝は、あとどれくらい続くのだろう。

*1:わたしは未だに、発達障害精神疾患のひとを「こわい」と思ってしまうのだ

2017年春ドラマのかんそう

 今期はそこそこ好みなドラマが多かったのですがだんだんと落ち着いてきました。

 

 

 あれ? 全然落ち着いてなかった! なかでも特に気に入ってるのは、母になる、ツバキ、フランケンのみっつかなあ。

 

 母になるは全くノーマークでとりあえず録っとくか〜、ぐらいの気持ちでいたんですがかなり気に入ってます。1話の子役がド下手でびっくりしたんですが、それ以降はまあストーリーに没頭できてるので楽しいです。小池栄子のめぢから。

 ツバキ文具店は、口の悪い多部ちゃんサイコー!たのしー!ってなって観てます。登場人物のあだ名がたのしい。パンティーさん、バーバラ夫人、男爵。あと、上地さんの役がめちゃくちゃ良くてウッとなります。なんだあの幸せ空間。

 フランケンシュタインの恋、はもう完全に綾野剛がかわいい。同様に4号警備は窪田くんがかわいい。でもそれ以上にキントリのおっさんたちがべらぼうにかわいいなんだあれ!

 

 貴族探偵は2話を観て脱落しそうになっています……。豪華でシニカルで楽しいんだけど、冷めずにテンションを保つのが難しそうなんですよね。相葉くんがんばえ……。