6月の映画キロク
今月は旧作をたくさん観ましたよ〜! すきだったものには ★ をつけておきます。口調がごちゃまぜですがまあ読み物だとは思わないでください。
映画館
『昼顔』、ドラマもリアルタイムで観てましたが映画も想像以上によかった。「べつにあのラストでなくてもいいのでは?」とも思うったけど……。とにかく構図萌えにはたまらない作品でした、ひゅう〜! そしてあの黒光りする肌が相変わらず生々しさを際立たせていてとてもよかった……。伊藤歩さんの演技には脱帽です。
そして『花戦さ』がめっっっちゃくちゃ良かったのでぜひ観てほしい。
って、本当に興奮しませんか? 私はします。どちらと「舞台の上」で披露される伝統芸能ですが、狂言と歌舞伎は全くちがうんですよね。私は今回まで知りませんでしたが、狂言って表情がつかないものらしいのです。それに対して、歌舞伎はご存知のようにここぞというときにバシッと見得を切る。あーたのしい(語彙力)。
それから、かつて父親同士が共演している猿之助さんと佐藤浩市さんの共演もまた興奮します。ちなみにさっきから興奮する興奮するって言ってる情報はすべて鑑賞後に得た知識です。思い出し興奮です。観てくれ。
『いつまた、君と』は、企画が向井理さん。前情報ゼロで観に行ったのですが、向井さんのおばあさまの手記をもとに作られた映画のようですね。そして、先日亡くなられた野際陽子さんの遺作にもなりました。作中で何度も登場する台湾のうた『何日君再来』を高畑充希ちゃんが歌うエンドロールは"必聴"です。
その他
- 熊切和嘉『ノン子36歳(家事手伝い)』
- 宮藤官九郎『少年メリケンサック』
- 大森立嗣『セトウツミ』
- フェルザン・オズペテク『あしたのパスタはアルデンテ』
- 平川雄一朗『僕だけがいない街』
- ウェス・アンダーソン『ムーンライズ・キングダム』
- アラン・ベルリネール『ぼくのバラ色の人生』
- 三島有紀子『繕い裁つ人』★
- 塙幸成『初恋』★
- 三島有紀子『しあわせのパン』★
- 荻上直子『かもめ食堂』
いやー、『繕い裁つ人』といい、『しあわせのパン』といい、三島有紀子監督が大正義すぎて本当にどうしようという気持ちです。もうこれは恋だと思う。
『繕い裁つ人』は言わずもがな「あの」光が射し込む部屋のショットが美しすぎて惚けます。全然予定はしていなかったのに、その光をみた瞬間にその場にいる全員が「いましかない」とあのシーンを映そうと奮闘したという話をしているのを見て、本当にいいチームだったんだろうなあと。
『しあわせのパン』は、パン食べたい。以上です。いやもう良すぎてなにを言えばいいかわかりません、Amazonプライムビデオ対象作品なのでとりあえず観てください。
同じ三島監督の『ぶどうのなみだ』もauビデオパスにてゲットしたのではやく観たいと思います。
『初恋』は、宮崎あおいちゃんがとてつもなく可愛いJKでとても天使。そして小出恵介くんは本当に良い役者だと思える作品で、このタイミングで観てよかったなあと思います。本当に彼は、昭和チックなインテリ役が似合う……。ちょっと違うかもしれないけど、『ジョーカーゲーム』の小出くんもすっっっごく魅力的で蕩けました。
この作品もグッとくる構図があって、たとえばなにかの隙間から対象を捉えるとか、そんなかんじの「三億円事件の犯人の動向を覗き見る」みたいな、ちょっとメタっぽく感じるようなショットがあったかな〜と思います。よくわかりません。
授業
近松門左衛門の人形浄瑠璃の演目を映画化したもの。溝口が属していた新派映画と呼ばれるグループは、歌舞伎などを映像化していたらしく、この作品にも歌舞伎の要素がみられる。ちょうど歌舞伎座で「浮世風呂」を観てきたところだったので「うおお〜歌舞伎みがつよい〜〜〜!」と1人ですごく楽しみながら授業を受けていました。日本映画界の巨匠ですから映像も文句なし。ワンシーン・ワンショットもディープフォーカスもすきなので、もっと溝口作品を観ていきたい!
7月公開観たい映画
- メアリ
- ここさけ
- たくさんあって挙げるのめんどい
おわり!