4月の映画キロク
今月もわりと観れたほうかしら。なにはともあれ、『午前十時の映画祭』のおかげで充実した映画ライフを送れております。
映画館
- 湯浅政明『夜は短し歩けよ乙女』
- ロベルト・ベニーニ『ライフ・イズ・ビューティフル』
- ガース・デーヴィス『Lion』
- ジャン=ピエール・ジュネ『アメリ』
- アルフレッド・ヒッチコック『裏窓』
『夜は短し』 は、敬愛なる星野源様が声の出演をなさっているのでふらっと公開初日に観てきたのですが、これがもうびっくりするくらいよかった。私はすでにアニメーション化されている森見登美彦作品『四畳半神話体系』や『有頂天家族』は観てきておらず、原作も全く手にしたことがありませんでした。いやあ。すごく面白かったです。なんだあれは。アニメーションがとにかくかわいいかわいい。かわいすぎておそろしい。リズミカルに移ろっていく画面がここちよい。星野さんの声も、最初はおや?と思ってしまったのですが次第に慣れていきました。我らがはなざーさんは相変わらずはなざーさんだった。ロバートの秋山さんもとってもよかったですね。語彙がほしい。
「午前十時の映画祭」で観た『アメリ』が想像以上に素敵な作品でほくほくしました。印象的なプロローグですこし身構えてしまったけど、同形式のエピローグではすっかり気持ちのいい語りに感じられます。こだわり抜かれた色の表現もアメリのチャーミングさと不思議さを引き立たせていて、音楽もストーリー展開に寄り添っていて、いろんな要素がよく混じりあって支えあっている作品だなあと。観ていてとてもワクワクする映画ですね。なるほどクレーム・ブリュレが食べたくなる。
DVDなど
『その男』は、授業で冒頭部分を分析したところ、かーなーり、気に入ってしまったのでレンタルしてきました。私は「血」が苦手なので、暴力表現の多い映画はこれまでかなり避けてきたのですが、これはとても気に入りました。まず始まりかたがすごくて! 始まりのカットも終わりのカットもすごい。これが初監督作品だというのはとても信じられないほど秀逸なカットで始まり、終わります。意味がわからない。あのカットを見て、「えっこれで?」と思ったらたぶんそのひとの負けなんだと思います。たけしのシニカルな笑みが浮かびます。この作品は北野武監督、ビートたけし主演なのですが、当時ビートたけしはまだ事故に遭っていないんですよね。あんなスマートなたけしさん初めて見た。でも、なんとなく非対称を感じる歩き方で、それはもともとたけしさんの歩き方なのかもしれないし、左右対称に歩けるひとなんていないのかもしれないけど、それでもなんとなく違和を感じてしまう「歩くたけし」の姿がとても印象的でした。音楽もいいなあ~。すべてがすべてたけしのアイデアではないのかもしれないけど、それでも本当に秀逸な作品だとおもいます。授業で分析したからこう、ではなく、第一印象で「なにこれ・・・すき・・・」となりました。
ウェス・アンダーソンはふらっと観に行った『グランド・ブダペスト・ホテル』がとーーーっても面白くて、画づくりもきれいで落ちたのですが、なかなか過去の作品に手を出せていませんでした。で、ようやく観れたのが『ダージリン急行』です。あーーーおもしろかった。三兄弟がかわいすぎてかわいすぎて、そして相変わらず映像がきれいすぎてたまりません。たまらん。
観れてないもの
5月公開で観たいもの
- カフェ・ソサエティ(5.5)
- 追憶(5.6)
- 夜空はいつでも最高密度の青色だ(5.13)
- マンチェスター・バイ・ザ・シー(5.13)
- 想影(5.14)
- 美しい星(5.26)